日記

29歳の日常です。

暴露

最近彼女と別れてからというもの、女性について考え込むようになった。


彼女は自身の事もよく分かっていないような人間で(実際自分でそう言っていた)、実際常識というか、了見の狭さを感じる女性だった。感情的に物事を考え、自分を一歩引くという考え方をせず、彼氏たるもの彼女の欲求に応えて然るべしという性格だった。お陰で何度も喧嘩をし、その度に彼女は子供のように泣き叫び、1時間は泣き止まなかった。その度に俺は辟易し、欲求が通らないと泣く癖をたしなめたが、彼女は無言。付き合って暫く経ってからは「じゃあ私が悪いの⁉︎私が全部我慢しなきゃダメなの⁉︎」になり、さらに説き伏せようとすると「もう自分が嫌だ、いなくなりたい」と急に自虐的になり、俺は常にイライラさせられた。なぜこんな性格なのか…彼女が言うには「俺から受けたトラウマが忘れられない」と。


付き合い始めて一ヶ月経った頃、今時の学生恋愛で流行しているように見えたペアルックの指輪を買った。きちんと内側に二人のイニシャルを彫って貰って。その時俺は自分の指輪を左手の薬指にはめ、彼女はそれを見て、結婚まで考えてくれてると思ったそうだ。しかし俺は指輪自体付けたことも無く、一人でいるときに指輪を無くしてしまった。何度も捜したが結局見つからず、彼女に悪いと思い、同じ店で同じ指輪を買った。それを、三度繰り返した。そう言えば、彼女と付き合ってからなくし物が恐ろしく増えた気がする。そしてある日、彼女と俺の過去の遊びっぷり(風俗やイリーガルドラッグ)がバレて喧嘩した時に腹が立った俺は、指輪を無くしたこと、指輪にそれ程の意味を込めなかったことを暴露してしまった。今思えば、何も知らない彼女にすれば俺はさぞかし酷い男だったろう。それが、別れる時になった今でもトラウマになっているという。


彼女がなく時に言葉で不満を伝えるようになったのも、この頃からだった気がする。


気持ちは分かる。精神的な面での耐性がない中、彼女はとても頑張って俺と接していたのだろう。別れる時は、彼女が喧嘩中につい別れたいなどと言った事に俺がOKを出し、半強制的に別れた。


これ程女性の事で頭を悩ませたのはこの恋愛が初めてだった。お互い初めての事だった。お互いがお互いを愛していた。しかし違ったのは、彼女は俺に依存し、俺はしなかったことだ。俺が足しげく彼女の元へ通ったのは、ただその容姿の可愛らしさ、言葉の愛くるしさからであった。彼女の精神にも歩みよったが、俺の性格とはとても相容れるものではなかった。だから俺は彼女といる時は彼女の考え方に合わせた。それは次第に俺の精神に少しずつ変化を起こし、彼女の考え方を理解するようになった。彼女は恋愛に関しては子供だった。いや、それが大人なのかもしれない。彼女の考え方が恋愛的で、俺の考え方が恋愛ではないのかもしれない。実際、別れてから一月も経たずに彼女は新しい男のアプローチに応えた。「混乱していて…」とは言うが、つまり依存体質なのだろう、彼女が子供だとしても大人だとしても。女の子に依存されたい、なんて言っていた過去の自分は世間知らずだった。これ程面倒なものとは思わなかった。そう言えば、彼女は俺の面倒くさがりな所も嫌がっていた。性格が合わず、それでも続けていく精神的な強さが俺にはなかった。


つまり、俺が弱かったんだな。


JPOPの歌詞のような結論になってしまった。JPOPの歌詞はなんて薄っぺらいんだと思っていたが、実は深い意味を込めていたのだろうか。ラブソングにしても、コチャコチャした恋愛観をストレートな言葉に隠している、というものなのかも。

共感できる気がする。

もっとエネルギッシュに生きれば良いのだろうが。

だからと言ってJPOPを好きになるかと言えば、それはまた別の話だ。歌詞だけじゃない。


なんてつまらないんだ…