日記

29歳の日常です。

しばらく

しばらくぶりの更新となる。

以前、彼女の事を散々にこき下ろした日記を書いたのだが、今見返してみると自分があまりにも彼女を矮小化していた事に気づいた。というか、また彼女に酷いことをしてしまった。これ以上はもう完全に彼女のプライバシーを侵すことになるので、ここで彼女の話はやめにする。



ここ数日、CDを大量に売る事をしている。大学生活の間に買い集めた大量のCDを。


他人と同じ事はしたくない、という性格(というよりは、周りの知人達の考え方に心からは共感出来ないタチだということ)の俺は、高校生の時にやったギターゲームで聴いたストーンローゼスを皮切りに、UKロックに熱中していた。大学に進学してからはそれが顕著になり、ブリットポップ、マッドチェスター、ネオアコシューゲイザーなどUKロックの中でも過去の遺物とされるモノばかりをひたすらに聴き漁った。


それがいつしかコレクションすることが目的となり、買ったCDはしばらくは聴くがすぐ次のCDに気持ちを切り替えていくようになった為、1枚1枚のCDへの思い入れが薄くなっていった。と同時に、自分自身の落ち着き、心の落ち着き処が膨張して薄くなり、どう考えても気持ちが落ち着かないという状態に陥っていくようだった。


最近になって、自宅の棚から溢れ出して津波のようにどんどんかさを増していくCD群を眺め続けていると、だんだんと「こんなに要らないだろ、こんなロクに聴きもしない大量のCD達のせいで俺の生活は散漫になって散らかっているんだ、外面ばっかり気にしてしまって、バカらしい、俺はなんなんだ」という気持ちになってきて、ついに、ヨシ、売ろう、全て売ってしまおうという決意を固めるに至ったのである。


試しに、手近なCD達を50枚位(!)、かつてギターアンプを入れていたダンボールケースに突っ込み、近所の古本屋に売りに行った。CDの査定に1時間程待たされている間、俺はずっと「花の慶次」を立ち読みふけり、なるほどかぶき者とはかくあるべきか、絶えず大衆に逆らうという点に対してはいささか私も心得があるぞ、などと脳内でうんうん唸っていると査定終了のアナウンスが。


俺が3年かけてかき集めたCDのかけら達は、7千円程度で売れた。おお、これは結構いい金のアテになるんじゃないのと、ホクホクとして店を出たのがつい先日のこと。

明日も100枚近いCD達を連れて、今度は駅前の古本屋へ売りに行く予定だ。みるみるうちに減っていくCD、ついに棚からも湯水の様に流れていくCD。やや浮ついてきた心もそのままに。明日が少し楽しみになった。




ちなみに、前回の日記の時に買ったCDの2枚は売った。