日記

29歳の日常です。

6/10

無事内定をひとつ手に入れた。こんな自分でもとってくれる会社がいることに喜びと不安を感じるが、それは贅沢な悩みだろうと思い、過ごしていた。


だが今回は社会人としての自分を考えながら、しばらく振りの更新だし、思っている事を話してみようと思う。





http://diamond.jp/articles/-/5838?page=1&display=b

この記事を見つけて、これこそ自分が抱いていた、解決しきれなかった悩みの概念だろうと感じた。


うつ。


自分はうつにまでは至っていないと思っているが、この記事のようにうつに至るまでの過程は自分にも多少なりとも当てはまるだろう。


自分も、家族や友人から「考えすぎ」と言われていた。
食うことより、出世することより、自分らしく生きるにはどうするか。そんなことばかり考えていた。

昔は親や社会の言うままに、勉強し、有名な会社に入り、出世する事が社会人として立派なことだと思っていた。しかし、高校でバンドを始めてから気持ちは徐々に変わっていった。

自分の音楽を楽しむ友人達。フリーターでバンドを楽しむ売れないバンドの大人達。
それを見て、自分の人生に疑問を感じた。

「このままだと人が求めるだけの人になるんじゃないか?」

そういう頭で色んな本を読んだり人と接したりすると、何のために勉強するのか、何のために良い会社に行くのか、何のために生きているのか、分からなくなった。

自己実現を探した。今まで心に自由が無かったぶん、とにかく社会が定めた束縛から逃れようと躍起になり、それは実際楽しかった。
自分のやりたい事を探せている。そう感じた。

しかし大学に入り半年もすると、楽しさに溺れて勉強をしなくなり、卒業にこの年までかかるはめになった。当然周りの大人たちは自分を叱責する。だが、今なら「この期間は自分に必要だった」と思える。社会に出てから疑問を抱くと、恐らく日常の義務に囚われて考える暇もなく、解決することは難しかっただろうと思う。


今も、実存的な問いは解決されていないが、それでも前よりは現実生活に前向きになれている。今まではそれこそ放蕩と言って良い乱れっぷりだったから。


主体は回復してきている。
自分の血肉を増やしたい。